2008/11/3 月曜日

最善の方法で着工出来るように・・・!

テーマ: プライベート — 小谷 @ 20:20:34

京の町屋造り(伝統工法)の御家で、築110~120年という御家の耐震工事の設計のご相談を1ヶ月ほど前に受けておりましたが、なかなかそちらに手を付けられず毎日気になっていましたが、時間が出来る度に少しづつ事前調査をしながら、やっとお施主さんに報告を入れられるまでに至りました。

伝統工法で建てられた御家は、ここ何十年と建てられている軸組在来工法とは躯体の構造が全く違い、耐震設計の構造計算の仕方も違えば工事の仕方も全く違うやり方でいかねばなりません。

通常、私が行っている耐震工事は 「建物の編芯率を出来るだけ小さくして剛に強くもたせる」 というやり方を行っていますが、伝統工法の御家の場合は 「柳が揺れるがごとく、しなって建物をもたせる」 というやり方です。
構造計算のやり方も 「限界耐力計算法」 という特殊な計算方法で、それによる「耐震診断」も現場調査から始まって設計書類を一式揃えるだけでも1ヶ月ほど掛かるという事でした。

独自に色々な方面にそれに付いて問い合わせましたが、結局「京の町屋(伝統工法)」専門に手掛けてられる耐震診断士さん(京都では50人ほどしかいないそうですが・・)に助成金 (個人で設計士に頼むと数十万円掛かる処、市の助成を使うと5000円でやってくれます) を使ってまずは耐震診断をして貰う事をお勧めしました。
そこで町屋専門に工事も慣れてられる設計士の方に顔つなぎ出来て、工事の監理も任せられたらというご提案をさせて頂きました。

やはりそれぞれの設計士によって得意分野というものがあり(医者にも内科、整形外科、循環器科など、それぞれの分野があるように設計にもそれに近いそれぞれの得意分野があります)常日頃、その道の物件を数多くこなしている人間のほうがより知識豊富に現場に反映してくれると思っています(注:その設計士の人柄も影響大であるとは思っていますが・・・)

国の耐震工事に関する助成は今年度は一旦終わり、又来年度は4月からの募集となり、大分先の申込みになりますが、工事が遅れる事をお施主さんもそれで了解して頂きました。
又、ご相談があればいつでもご連絡下さいという事で電話を切りましたが、高齢のお母様が住まれる御家、どうか良い方向で工事にかかれるように願うばかりです。

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