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左京区 南禅寺 Y様邸 耐震工事(精密診断法による)

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7年程前に、水廻りの工事をさせて頂き、その後もお客様を御紹介頂いて、内装工事や防水工事をさせて頂きました。今回はY様の御自宅の耐震工事を再度御依頼頂き、耐震強度の計算のもと工事させて頂きました。

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耐震診断(精密診断法)
  精密診断法によるデーターをもとに工事させて頂きました。最終、工事完了後に診断書をお渡しさせて頂きます

 

Y様のお宅は南禅寺の近くの閑静な佇まいの中にある、ゆったりとした大きなお家です。
①昭和56年の法改正が行われる以前の建物である事
(建物に使われている金物が、現在法で定めれているような丈夫なものでなく、ほとんどが釘が使用されており、
地震の際非常に抜けやすい)
②建っている敷地が、昔、池であった事(地盤が軟弱である)
③基礎が、無筋コンクリートの布基礎である事(基礎に鉄筋がほぼ入っていない為、足元が弱い)
④屋根の瓦の下に土がふかれて重い屋根である事(屋根が重いと地震の時の振れが強い)
以上、昭和56年以前の建物は、②以外の状況はほぼ当てはまってきます。その中で、工事のやり方を考えてい
かに費用を抑えて強い建物にするかを随分検討しました。耐震壁の取り付け方、使う金物の大きさ等の施工図面
を描きましたが、プライベート上、お家の間取りが分かってしまうので載せるのは控えさせて頂きます。

ここ何年かの間で、制震金物(仕口ダンパー、グレートホルダー等)で、弾性の金物により地面の揺れを吸収する
物が色々出てきておりますが、今回は今までの「地震による」事例の多い耐震工事とさせて頂きました。

 

通常、耐震工事では土台と柱、柱と梁等を金物で留めるだけの簡易な工事が多いのですが、この耐震工事では下記のやり方で、基礎と土台と柱をホールダウン金物で一体化し、より強固に地震に粘ってくれるように工事しました。(きちんとした設計をした施工店では、この方法が行われているはずです。) ここでは、基礎のコンクリートの中に金物を固定させる為、旭化成のケミカルセッター(下記)を使用しております。(この方法を行わないと、金物が基礎から抜けてしまします。)

※柱・土台・基礎をより強固に緊結する為に、使用した旭化成のケミカルセッターの施工工程をより解かり易く見て頂く為、
   旭化成さんより業者さん向け施工マニュアルとして撮られた工程写真を送って頂きました。

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①ドリルで土台と基礎に穴を空け
  その後孔内の粉じんを除去
  ②強固な固着力を持つ溶剤の入
 ったガラス管(旭化成のケミカル
 セッター)
  ③清掃後の孔内にケミカルセッタ
 ーを挿入
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④挿入後、所定のボルト等をハ
 ンマードリル等に装着し、回転
 ・打撃させる
  ⑤カプセルを粉砕・混合しなが
 ら孔底まで埋め込む
  ⑥この溶剤が硬化し、柱と土台
 と基礎をより強固に緊結し、耐
 震性能を高めます(本来はここにホールダウン金物を取付ます)

旭化成ARケミカルセッターホームページ → http://www.chemical-setter.com/jp/

旭化成.png

一階部分ホールダウン金物は、全てケミカルセッターを使用し、柱と土台と基礎を緊結する事により地震の揺れに粘って
くれます。(より耐震性を強化します)

 〔 工事の際、心がけた事 〕
①耐震壁をバランス良く配置する事により、地震の際、建物のねじれを最小限にとどめる事に気を配りました。
②この頃の建物は、材を留めつけるのに、多く釘が使われている為(引き抜かれやすい)、今の基準に合った金物
 を計算で割り出し、手の入る限りあらゆる所をその金物で留めつけてゆきました(一階床下、二階小屋裏に至る
 まで)。
③耐震工事をするにあたり、施主様に私の考え方、工事の方法を説明させて頂き、何故これが必要であるかを納
 得して貰いながら工事を進めさせて頂いたように思います。又、どこまでの耐震を考えておられるか、費用もつい
 てまわるものですから、一方的なやり方にならないように心がけました。耐力壁をバランス良く設けると共に、それ
 ぞれの材にかかってくる力を計算し、それに見合った大きさの金物を取り付けることが重要です。
【 Y様の奥様からのお言葉 】
ホームページ立ち上げおめでとうございます。
いつも誠実にお仕事なさっている小谷さんのファンとしては、とても嬉しいです。
昨年、我が家の耐震工事をしていただいた時は、女性の持ち味を存分に発揮され、
きっちりと細かいところまで目の行き届いた工事の管理をしていただきました。
お陰様で、地震に怯えることもなく、ゆっくり寝られます。
これからも、よろしくお願い致します。
                                             南禅寺のYより

   

◆下の写真は、2階建のお家全体を計算により数十箇所補強したうちの一部を掲載させて頂いております。


耐震①

耐震②

耐震③
①⑤⑦⑨のホールダウン金物は、
全て上記ケミカルセッターにて、
基礎・土台・柱を緊結。
1階建物コーナーに新規筋交(
耐力壁)及び各部材にそれぞれ
かかる力に見合った大きさの金
物取取付。
1階収納内部の壁・天井を外し、
耐力壁取付、狭い範囲の工事に
よりコスト削減。

耐震④

耐震⑤

耐震⑥
1階、外部壁に耐力壁取付、各
部材に金物取付。
1階外部の雨戸サッシ枠を一旦
取り外し、ホールダン金物等取
付、基礎・土台・壁を壁結。
2階収納内部の壁・天井を外し
耐力壁取付。この際に小屋裏に
入り、取り付けられる所、全て金
物取付。

耐震⑦

耐震⑧

耐震⑨
1階隅柱にホールダウン金物取
付。基礎・土台・柱を緊結。(ケミ
カルセッターを使用)
建物の部位により、かかってくる
力の 大きさが違うので、それに
見合った大きさの金物を取り付
けます。
作業の内容やコストの事を考えて、
外部からの工事か内部からの工事
を判断します。(写真は内部から)

 

『家というものは、まずは命を守る器(うつわ)である事!』
この基本を、私達、設計者や工事を請負う施工業者は、常に忘れてはならない大事な事だと考えます。

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